「エアコンがなぜ冷たい空気を室内に作り出せるのか良く分からない」と良くご質問されます。
多くの場合、室外機で作られた冷たい空気を室内に取り込んで、室内機から暖かい空気を外に吐き出す。と思われているようです。
実はこれは間違いで、エアコンは「熱交換」という仕組みで冷たい空気や温かい空気を作り出しています。
図は間違ったエアコンの理解
多くの方がエアコンは室内の空気と屋外の空気を入れ替えていると考えているようです。
エアコンについている「フィルター」は室内の空気を外に出すためのフィルターだと考えている場合もあるようです。
確かに、よく目にするエアコンフィルターは「室内側」の部分に誇りが溜まっているように見えます。
熱交換の仕組み
エアコンは熱交換という仕組みで冷たい空気を作り出しています。
難しい話は省きますが、室内の空気を循環させる(室外機を通す)ことで暖かかった室内の空気が冷やされて室内に戻る仕組みです。
このため、室内機のフィルターにカビなどが繁殖していると、エアコンを通じて汚染された空気が循環することになり、カビなども増え、室内の空気も汚れていきます。
フィルターだけではなく、室内機の深い部分までしっかりと洗浄することが大切です。
エアコン内部の熱交換器
エアコン内部はこのように非常に細かい「ヒダ」があり、ヒダの中に冷たい空気が流れています。
室内の空気をこのヒダに接触させることで、室内の空気が冷やされる仕組みです。
この仕組みを「熱交換」と呼びます。
カビやホコリはこのヒダ一枚一枚の隙間に入り込みます。
掃除機や一般の洗剤では除去できないことに加え、精密な伝送機器が組み込まれていますので、乱暴な掃除などを行うと故障の原因になってしまいます、
エアコンクリーニングをご依頼いただく場合
エアコンの効き目が悪くなってきた
電気代が高くなってきた
誇りが溜まっている
など、いろいろな理由をおききします。
私たちが一番心配しているのは、長い期間使っていなかったエアコンの室内機に「カビ」が繁殖していないかという事です。
カビは掃除機で吸い込んだだけでは除去することが困難です。
また、熱交換の仕組み上、室内機内で繁殖したカビや胞子を含んだ空気が、お子様やご家族がいる室内を循環することになってしまいます。
必ずしも毎年必要ではないかもしれませんが、長期間運転していなかった場合や、湿気の多い場所に設置されている室内機などの場合、稼働させる前に一度ご相談ください。
清潔な室内環境と、清潔な空気で、健康な体を守りましょう。